
フランス語で補強土を意味するテールアルメは、重力式擁壁などと異なり、崩壊しようとする土を押さえこむのではなく、土粒子自体を「ストリップ」と呼ばれる帯状鋼材との摩擦力で拘束、安定させる技術です。盛土表面は、「スキン」と呼ばれるコンクリート壁面材を空積みして覆い、コンクリート壁面間の水平目地部に目地材を設置することで、壁全体のたわみ性も確保しています。その結果、土の持つ柔軟性はそのままに、スキン、ストリップ、盛土材が一体のなった垂直で安定した土構造物を構築することができます。地震に強く、わが国の自然条件に寄り添った技術です。
テールアルメ擁壁の特徴

国土交通大臣認定
補強土壁で唯一、宅地造成規正法令第14条に基づく大臣認定を取得しています。

圧倒的な壁高
他の擁壁の追随を許さない、高い垂直盛土が低コストで実現できます。※認定擁壁は盛土高15mまで。

優れた耐震性
実物大震動実験の実施をはじめ、東日本大震災など数々の大地震を通じて耐震性の高さが証明されておます。

デザイン
自由な線形表現とコンクリートスキンの模様の組合せがデザインの幅を広げます。

シンプル・スピーディーな施工
施工は、特殊な重機や熟練工を必要としない簡単な作業。足場も不要で工期短縮を実現します。
テールアルメ擁壁の施工

1掘削工 基礎工

2スキン設置工

3ストリップ敷設
(ボルト締め)

4透水坊砂材
水平目地材設置

5盛土材敷均し工

6締め固め工

7笠コンクリート工
