土地区画整理事業

地域:東京都 用途:学校
擁壁工法:テールアルメ擁壁

地方の郊外や、発展の著しい都会では、土地の利便性を向上させるために整地する必要があります。都市計画に従って、一帯の土地を整備する事業を土地区画整理事業といいます。

土地区画整理事業とは、簡単に言えば、雑然なまま利用されていた一帯の土地について土地の区画を整理し、道路・公園等の公共施設を整備して、整然とした街づくりをすることです。整然とした街づくりをしていく中で、土地の所有者は、元々の土地(「従前地」)の代わりに、別の土地を割り当てられます。従前地と重なる場合もありますが、離れた土地となる場合もあります。公共施設用地のほか、土地区画整理の費用に充てるため第三者に売却する土地(「保留地」)も必要となるので、従前地に比べると、割り当てられる面積は減少することになります(「減歩」)。

東京都市部で実施された土地区画整理事業に国土交通大臣の認定を受けた宅造仕様のテールアルメ工法(テールアルメ擁壁)が採用され、このたび完成しました。一見、道路用擁壁のようですが、擁壁上部は、日本一の学生数を誇る有名大学のグラウンド用地として利用予定です。

この土地区画整理事業は、2010年に組合設立の認可を受け、翌年2011年に工事に着手して以来、組合員と多くの関係者の尽力により円滑に事業が進められてきました。このたび開通した(写真の)トンネルは、当該市初のトンネルであり、車だけでなく、市民の歩行用道路としても使用されます。このトンネルの先の中学校は1972年に開校しました。昔からこの地域の中学生が登下校時に使っていた急勾配の坂は、開校当時は『駄木場の坂』と呼ばれていましたが、いつからか、中学生が名付けたのか『地獄坂』と呼ばれるようになったとのことです。このトンネルの開通により、地獄坂を使っていた中学生はもとより、その父兄や自転車で通る人も大変便利になると思われます。

今後、この土地区画整理事業で開通した沿道にはレストランやドラッグストアなどの店舗、学生寮が建つ予定であり、252区画ある保留地では、新たな住民が入居を始めています。 そして数年以内には、この道路は、幹線道路まで接続することになっており、市域を南北に結ぶ新たな主要幹線道路として交通アクセスを向上させると期待されており、周辺の住民の生活にも大きな変化をもたらすと思われます。


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